先日、長野県に買い出しに行きまして。
本当は別のお酒買おうと思ってたんですが、こちらを買っちゃいました。
使用米:信州八重原産 ひとごこち
精米歩合:49%
アルコール分:16度
おりがらみと迷った...でも、最近おりがらみ呑みすぎなんでね...中取りの文字にも惹かれて購入。
爽やかな吟醸香にちょっとニヤニヤしちゃう。
軽やかですが、シッカリとした旨みが凝縮されています。
低温だと旨味に酸味+舌へピリピリするような刺激があります。旨い。
旨いですが。かなり複雑な味だ。
旨味と酸味キター。舌にピリピリ。と思ったら苦みがキター。
みたいな(真面目です)。
これが常温に近づくと、より旨みがシッカリとしてきます(測定すると約20℃)。
じんわり後から感じる苦味も総じて旨い。
あれ?酸味どこに隠れちゃったんだろうか...やっぱり涼冷え(15℃)位が個人的には好きなんだよなぁ...酸味どこいっちゃったのーと探りながら呑んでいると呑みすぎる(笑)
うむ旨い...これが「天恵の美酒 大信州」か....(何様だ私)。
まぁ言うてもね、日本酒は天恵だと思ってますし、今飲めるのは奇跡なんじゃないかなとも思ってます。
乳酸菌がー。
麹菌がー。
とか化学的?な事を言ってしまうと。
ありがたみが薄れる気もしますが。
日本最古の酒蔵が誕生したのは
1141年(須藤本家)
乳酸菌が発見されたのは
1857年
山廃仕込みで日本酒を作り始めたのは明治時代以降(1868年...山廃とした時に乳酸菌の存在を知っていたかは分からないが...)。
でも、その前から日本酒は確実に作られていた訳で、乳酸菌の発見より前に生酛造りを間違いなくやっていたわけだ。
い や す ご く な い か ?
始めに日本酒を造った方は勿論凄すぎますが。
乳酸菌なんて知らんけどこうやったら美味くなるんすよ。
昔からこういうもんなんよ。
って脈々と乳酸菌の存在すら知らずにうまい酒の為に、クッソ辛い山卸※やってたわけですよ(やったことないけど)。
※山卸とは酒母(平たく言うとお酒のもと)を造る際に乳酸菌を酒母の中に繁殖させるために行う、手間のかかる辛い作業なんだそうです。
詳細に知りたい方はお手数をお掛けしますが、Google先生にてお調べ下さい(詳しくまとめた素晴らしい記事が世の中には溢れています)。
ホント頭が下がります。
これ凄い奇跡と言える気がするんですよね。昔から続いてきた手法を守る国民性、というか職人気質みたいなものもあるのかもしれませんけどね(まぁ、色々試した方々も居られたんだと思いますが)。
でもまぁ、日本酒とは自然界からの恵みを人間が凝縮させた一つの形(天恵)と言うのはその通りだと思いますし、奇跡でもあるのかなと…。
感謝しながら飲み食いせなと思う今日この頃。
ちなみに肴は
ニシンの塩麹焼き
非常にお酒とも合い、美味しく頂きました。
ハラワタが旨い。うむ。
ではまたまた...